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当社が支援~小水力発電の導入検討や見積書を作成に活用される仕様標準~

こんにちは!note編集部の大林です。
今回は当社が一般財団法人新エネルギー財団が公表した「小水力発電 1,000kW 未満仕様標準」策定を支援したので、紹介します!
本書は小水力発電の導入検討や見積書を作成される際に活用され、小水力発電を含む再生可能エネルギーの増加による脱炭素社会の形成が推進されることを期待しています!

担当者

「小水力発電」とは?

大林:「水力発電」と聞くと、大きなダムなどを想像しますが「小水力発電」とはどのようなものなのでしょうか?

中野:「水力発電」とは水の持つ位置エネルギーを利用して、落水や流水により水力で羽根車を回し、それによる動力で発電機を回して電気エネルギーを得る方式のことです。これまではダムや大きな河川に設けられていることが多いのですが、「小水力発電」とは河川の流水を利用する以外にも農業用水や上下水道といった、規模の小さいものでも発電することを言います。既に開発された大規模水力に比べて、開発できる地点が多く残されており、今後の更なる開発が期待されています!

大林:なるほど!確かに発電時に二酸化炭素をほとんど排出しないクリーンエネルギーは注目されていますよね。

中野:今回、当社が支援した「小水力発電 1,000kW 未満仕様標準」は 1,000kW 未満の小水力発電の普及に向けた策定になります。

どのような業務だったのか~イニシャルコストの低減に資する~

大林:今回の業務は具体的にどのような業務だったのでしょうか?

中野:経済産業省の「令和 4 年度水力発電の導入加速化補助金」を受けた一般財団法人新エネルギー財団からの委託業務「令和 4 年度水力発電の導入加速化補助金(調査事業)のうち小水力発電向け機器の購入仕様標準に係る調査事業に係る業務」を受託しました。

大林:経済産業省からの業務だったのですね!

中野:1,000kW 未満の小水力発電機器を対象として標準的な購入仕様を調査検討し、発電事業者、機器製作者ともに合理的な購入仕様を示すことにより、イニシャルコストの低減に資することが目的の業務でした。本書ではオーダーメイドで作成する水車発電設備を対象に、基本性能や付帯設備などの基本構成を示しています。小水力発電の普及には、イニシャルコストの縮減が必要でしたので、この点に留意しました。

工夫した点~性能発注型へのシフト~

大林:業務を行う上で、工夫したことがあれば教えてください!

中野:大きな出力の発電ではガッチリとした仕様で、安全に使うことが求められてきました。安全性を担保することは当然ですが、様々な技術基準や規格がありますので、いずれかに適用することで、製造のコスト縮減や、海外規格の適用による海外製適用もできる幅広さを持たせました。

苦労した点~短期間での委員会開催~

大林:標準仕様の策定と聞くと、関係者が多かったり、幅広い知見が必要だったり…苦労したこともあったのでしょうか?

中野:多くの方々に使っていただくには、当然多くの方の意見をいただいて作る必要があります。この仕様標準では委員会、専門分科会を2つ立ち上げ、さまざまな方々にご参加いただきご意見をいただきました。半年で7回実施したため、意見集約や資料の取りまとめは大変でした。

担当者の想い~多くの方々につかっていただくためには~

大林:業務を振り返って、いまの中野さんのお気持ちをお聞かせください。

中野:この仕様標準をベースとして、小水力発電がより多く広まって欲しいと考えています。多くの方々に使っていただき、当然不具合も出てくるでしょうから、定期的なリバイスもかける必要があると思いますが、まずは最初の第一歩だと思っています。ぜひご活用いただければと思います。

公表資料リンク

●小水力発電 1,000kW 未満仕様標準(まえがき、本書の適用他 PDF 版)
 https://www.nef.or.jp/info/pdf/r05_siyou_01.pdf
●水車発電機等機器購入仕様書(Word版) https://www.nef.or.jp/info/docx/r05_siyou_02.docx
●水車発電機等機器購入仕様書 低圧連系(50kW未満)用(Word版) https://www.nef.or.jp/info/docx/r05_siyou_03.docx

本書の詳細は、一般財団法人新エネルギー財団のホームページにてご確認ください → https://www.nef.or.jp/info/syoseki.html


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