ジブチ国の国際幹線道路事業にて国土交通大臣賞を受賞!
こんにちは!note編集部の小林です!
当社の海外事業部社会基盤部門が執行した平成30年度経済社会開発計画「ジブチ共和国国道1号線改修計画」の無償資金協力実施業務が、「令和4年度海外インフラプロジェクト技術者表彰」にて国土交通大臣賞を受賞しました!
本業務は、2018年の概略設計調査(発注者:JICA※1)から始まり、日本政府により総事業費39億円の無償資金協力事業が閣議承認された後、詳細設計、工事入札、施工監理などの一連のコンサルティング業務(発注者:JICS※2)を当社が実施しました。
この業務の管理技術者を担当した高橋さんにインタビューを行いましたので、ぜひご覧ください!
管理技術者:高橋さん
受賞したプロジェクトについて~国際幹線道路を整備する~
小林:この度は国土交通大臣賞の受賞、おめでとうございます!コンサルタントとして、国土交通大臣賞の3年連続受賞は当社だけのようですね!
高橋:ありがとうございます!とても光栄に思っています。
小林:ジブチ共和国とはどのような国なのでしょうか?
高橋:ジブチ共和国は東アフリカ沿岸にあり、四国とほぼ同じ広さの国土に人口約100万人が暮らす国です。酷暑期の最高気温は50度を超え、“世界で最も暑い国”と呼ばれています。
小林:最高気温50度…想像ができません。どのようなプロジェクトだったのでしょうか?
高橋:本プロジェクトは、ジブチ国の首都ジブチから内陸の隣国エチオピアをはじめ東アフリカ諸国にアクセスする国際回廊のうち、同国の最重要路線である国道1号の改修事業です。国道1号は、エチオピアへの貨物輸送の9割以上を担う大動脈でありながら、近年の交通量増加に伴い舗装が劣化し、国際物流を阻害していました。
本プロジェクトは、特に劣化が顕著であったエチオピア国境付近の20.69km区間にて、改質アスファルト※3舗装や大規模ボックスカルバート※4などにより国際幹線道路を整備する事業でした。
小林:なるほど。ジブチ国だけでなく隣国にとっても重要なインフラ整備事業だったのですね!
苦労したこと~現地協議や新型コロナウイルス感染症~
小林:このプロジェクトではどんなことに苦労しましたか?
高橋:フランス語圏ゆえコミュニケーションや技術基準への理解が追い付かず、また工事中の地元からのクレーム対応など、苦難の連続でした。
小林:それは大変でしたね。
高橋:さらに、工事期間中に新型コロナウイルス感染症が流行して以降は、海外出張の環境が一変しました。日本とジブチとの往来には毎回PCR検査や長時間の書類手続き、ジブチ到着後に隔離、日本帰国後にまた隔離、搭乗した飛行機内に陽性者発生との知らせが届きまたまた隔離・・・。工事が完工した2020年12月までそんな生活が続きました。業務の本題に加え新型コロナウイルス感染症対応により日々悪戦苦闘していました。
事業を振り返って~道路完成!すべての苦労が報われた~
小林:苦労したことについて伺いましたが、今事業を振り返っていかがでしょうか?
高橋:大変なことも多々ありましたが、社内外の大きな支援を受けつつ竣工の日を迎え、晴天の下、供用開始前に通行車両がいない完成道路をエチオピアに向けて走行した爽快感によってすべて報われました。
小林:自分が携わった設備の完成は何にも代えられない達成感なのでしょうね!素敵です!改めて、国土交通大臣賞を受賞した感想を伺ってもよろしいでしょうか。
高橋:このたび国土交通大臣賞を受賞しましたが、気温50度にも達する当地にて施工監理に尽力した現場担当者、日本国内にて詳細設計や設計変更資料作成をサポートした設計チーム、またプロジェクトの竣工まで丁寧に相談にのってくださった社内関係者のご支援の賜物であります。
プロジェクトに関わられた皆さまに改めて御礼を申し上げます。
小林:貴重なお話をありがとうございました!本当におめでとうございます!
当社HPで詳しい業務内容をご紹介しています!ぜひご覧ください。https://www.yachiyo-eng.co.jp/case/OS04001/