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6月28日に整備が完了!~比治山公園のエントランス広場の基本設計・実施設計の支援を実施しました~

こんにちは!note編集部の藤井です。
当社は2023年6月28日(水)に整備が完了した広島県広島市 比治山公園のエントランス広場の基本設計・実施設計の支援を行いました。
今回は、本プロジェクトでプロジェクトリーダーとしてご活躍された九州支店の白波瀬さん
にインタビューしてきました。


担当者

国際平和文化都市として復興した広島の『今』を実感できる新たな拠点としての再整備

藤井:今回再整備された比治山公園はどのような場所なのでしょうか?

白波瀬:比治山公園は、古くから桜の名所であり、現代美術館、まんが図書館などの文化施設を有するとともに、公園の隣接地には、戦没者の遺骨が葬られた陸軍墓地や、被爆建物の頼山陽文徳殿があります。また、平和記念公園から約2kmの距離に位置し、都心にありながらも緑豊かな自然に触れられる場所であり、その標高を活かして、原爆の惨禍から復興したデルタ市街地の街並みなどを一望でき、観光客だけでなく、昔から広島市民も多く訪れる場所です。

藤井:広島市民からも親しまれている場所なのですね。
今回当社が携わった広島市の比治山公園を再整備するためのプロジェクトとは、どのようなものなのでしょうか?

白波瀬:比治山公園の歴史的価値や立地特性を踏まえ、比治山公園を「国際平和文化都市として復興した広島の『今』を実感できる新たな拠点」として再整備するためのプロジェクトです。2017年3月に「比治山公園『平和の丘』基本計画」が策定され、「①歴史的・文化的な価値のある既存の施設の魅力に磨きをかける整備、 ②公園の新たな魅力を創出するための整備、③平和・芸術文化ゾーンとして新たな施設の整備」の3つのコンセプトのもと、長期的に整備が進められています。


当社は比治山公園のエントランス広場 の基本設計および実施設計を実施

藤井:その中で当社はどのような支援をしたのですか?

白波瀬:当社は、比治山公園「平和の丘」の先駆けとなる整備として、エントランス広場 (面積約6,600㎡)の基本設計および実施設計を実施しました。エントランス広場は、比治山公園の中央部という立地特性を最大限に活かすために、戦災復興のシンボルである平和大通りを中心としたデルタの街並みを眺望する展望施設、丘陵地の地形制約の中での駐車場を整備しつつ新たな歩行者の広場空間の創出、不明瞭な園内動線の明確化とバリアフリーに対応した園路などについて検討しました。

展望施設

藤井:広場空間の創出やバリアフリー対応をすることでより多くの方が訪れる公園になりそうですね!
白波瀬さんはプロジェクトリーダーとしてプロジェクトに携われましたが、大変だったことはありますか?

白波瀬:比治山公園は自然が多くある公園であったため、桜の保全や地形改変を最小限としながら、必要駐車台数を確保し、良好な展望施設や歩行者のたまり空間などを検討する必要があり、そのバランスのよい形を決定するのが大変でした。
そのためプラン検討段階では、きれいなCADの図面ではなく、手書きのスケッチを広島市さんに共有し、何度も意見交換をしながら、方向性を決めていきました。

藤井:そのような苦労があったのですね。

白波瀬:そうですね。基本設計と実施設計を同時に携わることができたことや詳細な部分まで何度も話し合えたことで、私たちが思い描いていた公園をつくることができたと思っています。

比治山公園 エントランス広場
 

今後の展望

藤井:白波瀬さんが考えておられる今後の展望について教えていただけますか?

白波瀬:私は人々が快適で楽しいと思ってもらえる空間が創りたくてコンサルタントになったので、これからもランドスケープデザインに携わり、より良い空間を創っていきたいですね。
またランドスケープデザインは決して一人ではできないので、社内・社外の方々と協力しながら行いたいと思います。

藤井:当社には環境や建築など様々な知見をもつコンサルタントが多くいるので、協力することでさらに良い空間が創出できそうですね!
白波瀬さん、本日はありがとうございました!


【比治山公園の概要】
住所:〒732-0815広島県広島市南区比治山公園
開設:1903年
公園種別:総合公園
公園面積:約26ha
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