【創立60周年企画】八千代エンジニヤリングの同期見つけました!第4弾~株式会社円谷プロダクション~
企業創立や商品販売などが当社と同じく今年60周年を迎える企業の広報担当者の方に、誕生エピソード、こぼれ話、同期としての想いや抱負などを伺う記念企画。3回目のフマキラー様に続き第4回目となるラストは、ウルトラマンシリーズで有名な『株式会社円谷プロダクション(以降:円谷プロさん)』様にインタビュー。
「特撮の神様」として語り継がれる円谷英二氏が長年の技術力を活かし立ち上げた「円谷特技プロダクション」(現・円谷プロダクション)。
創業時から受け継がれてきた技術力と、世の中にないものを生み出す空想力を活かし活躍される円谷プロさんの、エンターテインメント会社としての想いや姿勢を聞くことができました。
1.空想力・創造力がキーワード
1963年4月に創立された円谷プロさんは、当社と同じく今年で60周年を迎えました。
18歳で映画界に足を踏み入れて以降、持ち前の発想力で撮影技術を磨くとともに様々な撮影技術を開発し、映画会社の東宝では、怪獣映画『ゴジラ』などで特撮シーンを担当して(後に特技監督として)大ヒット作を生み出みだした円谷英二氏。次は映画に代わり、人々の娯楽として定着し始めていたテレビに注目し、映画で培ってきた技術で、今度はテレビを観ている人々に喜びや驚きで釘付けにしたいという想いから創立したのが「株式会社円谷特技プロダクション」(現在の「株式会社円谷プロダクション」)なのだそう。
初の製作作品である『ウルトラQ』(1966年1月放送スタート)は、本来映画の撮影で使用される機材や技術、熟練スタッフとともに、若いスタッフが切磋琢磨して撮影や編集にこだわったのだとか。それもあって、作品は評判となり、日本中に”怪獣旋風”を巻き起こしました。
創業者である円谷英二氏は「観ている人たちに喜びや驚きを与えたい。
その喜びや驚きを糧に、想像する喜び、未来に向かう希望、平和や愛を願う優しさなどを育んでもらいたい。」というビジョンを掲げ、常に“空想力”をもって、新しいエンターテインメントを世に出すことを大切にしていたそうです。
円谷英二氏が大切にしている空想力は現在にも受け継がれていて、代表作品のウルトラマンシリーズは今もなお世代を超えて愛される作品となっていますよね。2022年5月には映画『シン・ウルトラマン』が公開されましたが、1966年に放送されたものを現代版にアレンジしたもので、原点の『ウルトラマン』を知らない世代でも、知っている世代でも楽しめるような工夫が細部にまで施されています。
私も今回初めてウルトラマンを見ましたが、終始ワクワクしながら見ていました!まだ観ていない方は、是非観てみてください♪
▶円谷英二氏についてはこちら
▶映画『シン・ウルトラマン』についてはこちら
円谷プロさんの企業概要ページを見ると、空高くかける飛行機がメインビジュアルに使用されており、“創造性”と“革新的”といったキーワードが発信されていて、当社のビジョンやブランド・ロゴとビジュアルから似ています!
▶円谷プロさんの企業概要はこちら
▶当社ビジョンについてはこちら
円谷プロさんのこのビジュアルには、円谷英二氏が飛行機乗りに憧れていたこと、そして円谷プロダクションの持つ『創造性豊かで革新的な作品、商品、サービスを通じて勇気と希望を世界中の人々に届ける』企業を目指す、という想いが込められているそうです。
一方当社は、『これまでの先輩方が技術力と創造力をもって、人々が快適に暮らせる社会を創造してきたから今があり、これから百年、千年後に続く未来を創るためには、建設コンサルタントの枠にとらわれずに挑戦を続けることが必要』という想いから「この世界に、新しい解を。」というビジョンを掲げています。また、ブランド・ロゴには社員一人ひとりが創造力で描いた「新しい解」の設計図が、紙飛行機となって未来の社会に届いていくことを表しています。
はるか昔の人々は、空を飛んで移動できる飛行機が当たり前になるなんてことは考えもしなかったと思います。しかし、飛行機や車、エスカレーターなど先人の空想から生まれたものが現実になり、今では当たり前のように活躍していますよね。空想や創造には未来を変えていく力があるように思います。
円谷プロさんとの今回のインタビューでは、創業時に大切にしていた『空想力・創造力』が、今、まさに社会を変えていくということに必要な企業DNAであると再認識できる機会となりました。
2.受け継がれる技術
「特撮」といわれる撮影技術や技法の多くは、円谷英二氏が発想し、作り上げ、定着させてきたそうです。当時、円谷氏の築いた特撮の技法は世界にも類を見ない手法で、日本発で生み出した技術が少なくないと言われます。
代表作品でウルトラマンシリーズは、その初期シリーズからミニチュアを巧みに使う撮影スタッフたちの技量の高さ、セット美術の徹底的な精密さなどが相まって、まるで実際に体感しているかのような臨場感のあるエンターテインメント性に溢れる映像で、当時の子どもたちを熱中させました。
そんな一世を風靡したシリーズの誕生から半世紀を超えた今も、特撮の技術や技法は受け継がれていて、映画『シン・ウルトラマン』などにも取り込まれているそうです。
また円谷プロさんは「円谷英二の特撮は受け継がれていくべき技術の一つではありますが、映像やデジタル・イベントなど様々な手法を使ったコンテンツでもっとお客様に楽しんでいただけるような挑戦を行っていきたい。」と語ってくれました。
円谷プロさんのチャレンジングな姿勢も変わらず現在にも受け継がれていますね。
一方、当社も1963年1月の創立からこれまで総合建設コンサルタントとして着実に技術力を高めつつ、変化を恐れず進んできました。特に、1973年から1982年にかけての10年間は品質向上に積極的に取り組み、当社の調査・設計~維持管理に対してお客様に満足していただくため、社員一人ひとりが技術研鑽に励みました。そのおかげもあり、今では国土交通省の業務表彰や土木学会デザイン賞など毎年多くの外部表彰を受賞できるほどになっています。
これからも創立時から受け継がれた技術力で、変化を恐れず数々の社会資本整備や社会価値創造に貢献し、人々の生活や安心に寄与していきます。
人々の快適な生活を支える当社と、見る人の心を豊かにする円谷プロさんは、ジャンルは違えど共に社会を支える同志といえますね。
3.子どもたちへ伝えたいこと
円谷プロさんは、「ウルトラマンを通して子どもたちに伝えたいことは、ヒーローとは単に悪を倒すということだけではない」と言います。ウルトラマンシリーズでは、怪獣が生まれる背景には自然破壊や環境汚染といった社会課題も関わっていると言います。例えば、「バルタン星人」は、彼らの故郷バルタン星が正気を失った科学者の核実験によって壊滅したため、たまたま宇宙旅行中だった20億3,000万人の「バルタン星人」が故郷を失ってしまい、宇宙船の修理のために立ち寄ったのが地球を訪れた最初の目的だった、という設定です。その背景には当時問題となっていた核開発問題や移民問題があるのだそう。
円谷プロさんは「社会課題をエンターテイメントのなかで要素として取り入れることで、未来を創っていく子どもたちが社会課題を知るきっかけの一つになればうれしいです。そこにも創業者・円谷英二などウルトラマンシリーズの礎をつくった者たちの想いが込められています。」と語ってくれました。
当社もダムや道路などの社会インフラ整備だけでなく、ブルーカーボン生態系の保全や海洋プラスチック問題への取り組み、海岸や河川環境など環境保全にも取り組んでいます。また、社会価値創造の観点から、社会課題を解決に導くさまざまな事業を行っていますが、「持続可能な社会づくり」が現在の私たちに課されている使命と感じています。
当社と全く違う事業を行う円谷プロさんですが、そこには思いもよらぬ共通点と発見がたくさんあったインタビューでした。
ウルトラマンシリーズは円谷英二氏たちの空想力が作り出したエンターテインメントですが、その背景には、子どもたちへの大切な学びのきっかけや作り手の想いがありました。
当社もその想いを感じ、怪獣たちが地球で暴れないよう、そして子どもたちにこの豊かな地球を繋いでいくために、社会課題の「解」となる事業をさらに進めていきたいと改めて感じました。
円谷プロさん、インタビューへのご協力ありがとうございました!
株式会社円谷プロダクション・広報:北澤淳子様、加藤まゆう様
<TSUBURAYA IMAGINATION>
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